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「スリクソンのZX4・ZX5・ZX7、結局どれが自分に合うんだろう?」と迷っていませんか。
結論を先に言うと、ZX4は飛距離とやさしさ重視の中空モデル、ZX5は飛びと操作性のバランス型キャビティ、ZX7は操作性と打感を追求した軟鉄鍛造の上級者モデルです。
番手の数字が大きいほどやさしく、小さいほどシャープという3兄弟の関係性は、2022年のZX MkII、2024年の最新ZXi、そして2026年に追加されたZXiRまで一貫して受け継がれています。
本記事では、スリクソン ZX4・ZX5・ZX7 の違いをヘッド構造・ロフト角・対象ゴルファー別に徹底比較。
さらに後継モデルのZX MkII、現行最新のZXi、2026年新登場のZXiR / ZXiR HLまでを世代をまたいで整理し、それぞれの位置づけを明確にしました。
読み終える頃には、あなたのスイングタイプと予算に合う1本が見つかるはずです。
スリクソン ZX4・ZX5・ZX7 の違いを一目で

最初に、ZX4・ZX5・ZX7の3モデルの違いを早見表で一気に把握しましょう。各モデルの詳細は後の章で深掘りしますので、ここではまず全体像をつかんでください。
タイプ別早見表
| モデル | ヘッド構造 | ロフト角(7番) | 特徴 | おすすめタイプ |
|---|---|---|---|---|
| ZX4 | 中空 | 28.5° | 飛距離・寛容性重視 | 初中級者/ボール が上がりにくい人 |
| ZX5 | キャビティ(軟鉄ボディ+ クロムバナジウム鋼フェース) | 33° | 飛距離と操作性の バランス | 中級者/安定して 狙いたい人 |
| ZX7 | フル軟鉄鍛造キャビティ | 34° | 操作性・打感重視 | 中上級者/ダウン ブロー型 |
番手の数字が大きいほどやさしく、小さいほどシャープなアスリート志向。これがZXシリーズ共通の基本ルールです。
ZX4・ZX5・ZX7それぞれの特徴
ZX4:飛び系の中空アイアン
3モデルの中で最もやさしく、最も飛ぶモデル。
中空構造とストロングロフト(7番28.5°)により、ボールが上がりやすく、ミスへの寛容性も高い設計です。
アスリート向けブランドであるスリクソンの中では異色の「ぶっ飛び系」ポジションで、ゼクシオに近い飛距離性能を持ちます。
ZX5:バランス型キャビティ
スリクソンらしい王道のキャビティアイアン。
軟鉄ボディとクロムバナジウム鋼フェースの組み合わせで、打感の良さと飛距離性能を両立しています。
3モデルの中央に位置し、最も汎用性が高く、女子プロの採用率が非常に高いモデルでもあります。
ZX7:軟鉄鍛造の上級者モデル
ヘッド全体が軟鉄鍛造で、吸い付くような打感が最大の魅力。
ストレートに近いネック、シャープな顔つき、薄めのトップラインで操作性を徹底的に追求。
ダウンブローでしっかり打ち込める中上級者に向いています。
ZXシリーズの世代マップ(2020-2026)
スリクソンZXシリーズはこれまで4世代展開されています。
- 2020年:ZX5 / ZX7発売(2021年にZX4追加で3モデル体制に)
- 2022年:ZX MkII シリーズ(ZX4 MkII / ZX5 MkII / ZX7 MkII)
- 2024年11月:ZXi シリーズ(ZXi4 / ZXi5 / ZXi7)← 本流の現行最新
- 2026年:ZXiR / ZXiR HL ← ZXiファミリーへのゲーム改善モデル追加
「4・5・7」の3兄弟構成は4世代を通じて一貫しており、世代が変わってもモデルの基本ポジション(やさしさ・バランス・操作性)は継承されています。
ダンロップはスリクソンとゼクシオを毎年交互にモデルチェンジしているため、ZXi本流の次世代は2026年末頃の登場が業界で予測されています。
いま買うなら最新ZXiか、お得な前世代か
購入を検討するなら、優先順位で3パターンに分かれます。
【1】最新性能を求めるなら → ZXi(ZXi4 / ZXi5 / ZXi7)
新テクノロジー「i-FORGED」「PUREFRAME」によりスリクソン史上最高の打感を実現。ZX MkIIから打感・飛距離・寛容性すべてが進化しています。長く使いたいなら最新を選んで後悔なし。
【2】コスパ重視なら → ZX MkII(新品の型落ち、または中古)
ZXi登場で値下がりが進む型落ち世代。性能差は決定的ではなく、女子プロも継続使用するレベルです。中古市場の在庫も豊富で、半額近くで手に入ることも。
【3】やさしさ最優先なら → ZXiR / ZXiR HL(2026年新作)
新素材「i-ALLOY」を採用したゲーム改善モデル。ZXi4よりさらにやさしい層向けで、中級〜高ハンディキャップのゴルファーに最適です。

ZX4・ZX5・ZX7に共通する設計思想

ZX4・ZX5・ZX7は別物のクラブではなく、スリクソンの共通技術の上に 「軟鉄の使い方」 を変えて3タイプの個性を作った兄弟モデルです。
違いを理解する前に、共通点と棲み分けの基本ルールを押さえておきましょう。
3モデル共通の2つの技術
すべてのモデルに、スリクソンを代表する2つのテクノロジーが搭載されています。
- ツアー V.T. ソール:前後V字型のソール形状で芝の抜けが良く、どんなライからも振り抜きやすい
- MAINFRAME:フェース裏の最適化された溝設計で、芯を外しても初速が落ちにくい
この共通技術が「スリクソンらしい飛びと振り抜き」を支えており、3モデルとも”アスリート系アイアン”のDNAを持っています。
違いは「軟鉄の使い方」に集約される
3モデルの最大の違いは、ヘッドにどれだけ軟鉄を使っているか です。
| モデル | 軟鉄の使い方 |
|---|---|
| ZX4 | ほぼ不使用(ステンレスボディ+ マレージング鋼フェースの中空構造) |
| ZX5 | ボディに軟鉄を使用(フェースはクロムバナジウム鋼) |
| ZX7 | フル軟鉄鍛造 |
軟鉄が多いほど打感は柔らかく、操作性が高まる代わりに飛距離は控えめに。
逆に軟鉄を減らして高反発素材を使うほど、飛距離と寛容性が増す代わりに打感は硬くなる──このトレードオフを3段階で設計したのが、ZX4・ZX5・ZX7の本質的な棲み分けです。
なお、この「軟鉄の使い方で棲み分ける」原則はZX MkII・ZXiにも一貫して引き継がれています。
スリクソン ZX4・ZX5・ZX7 スペック完全比較表
3モデルの違いを数値で確認しておきましょう。主要スペックを一覧にまとめました。
主要スペック一覧(7番アイアン)
| 項目 | ZX4 | ZX5 | ZX7 |
|---|---|---|---|
| ロフト角 | 28.5° | 33.0° | 34.0° |
| ヘッド構造 | 中空 | キャビティ | キャビティ |
| ボディ素材 | ステンレス | 軟鉄 | 軟鉄鍛造 |
| フェース素材 | マレージング鋼 | クロムバナジウム鋼 | 軟鉄(一体) |
| ソール幅 | 広(最大) | 中 | 薄 |
| トップライン厚 | 約7.0mm | 約6.5mm | 約6.0mm |
| ネック形状 | グース | ややグース | ストレート寄り |
| 推奨ヘッドスピード | 〜40m/s | 38〜43m/s | 42m/s〜 |
※スペックはZXシリーズ(第1世代)の代表値。MkII以降は一部変更されています。
スペックから読み取れる3つのポイント
1. ロフト角はZX4だけが大きく立っている
ZX5とZX7はわずか1°差なのに対し、ZX4は4.5°も立っています。ZX5⇔ZX7は性能差が連続的、ZX4だけが別カテゴリーと考えるのが妥当です。
2. 形状はきれいにリニア変化
ソール幅・トップライン厚は「4→5→7」の順に薄くなっていきます。番手の数字がそのまま「やさしさインデックス」として機能している証拠です。
3. ネックは意外にもZX7がストレート
ネック形状はZX7がストレートに近く、ZX4になるほどグースが効いた形状に。同じスリクソンでも、構えたときの印象は3モデルでかなり異なります。
ZX MkII シリーズの進化点(2022年版)

ZX MkIIは2022年に登場した第2世代。
「4・5・7」の3兄弟構成と各モデルのポジションはZXから変更なく、テクノロジーと細部の形状を磨き上げた 正常進化版 です。
主な進化ポイント
1. MAINFRAME Mk II 搭載
初代MAINFRAMEの溝設計をさらに最適化。スリクソン史上最大のボールスピードを実現し、特にZX5 MkIIで効果が顕著です。
2. 形状のシャープ化
ZX5・ZX7はトップラインがわずかに薄くなり、構えやすさが向上。アスリート感が一段強まりました。
3. ZX4 MkII の打感改善
中空構造のZX4は前作で打感の硬さが指摘されていましたが、MkIIではフェース裏の構造を見直し、中空ながら柔らかめのフィーリングを獲得しています。
女子プロからの圧倒的支持
ZX MkIIシリーズは女子ツアーでの採用率が極めて高いことで知られます。
山下美夢有プロ(2年連続賞金女王)がZX5 MkII、竹田麗央プロ(年間7勝)がZX7 MkIIを使用し、プロツアー通算14勝以上を記録した名器 です。
いま型落ちを買う価値はあるか
ZXi登場により値下がりが進行中で、新品でもZXiより数万円安く購入可能。
性能差は決定的ではなく、コスパ重視で選ぶなら有力な選択肢 です。
中古市場では特にZX5 MkIIの流通量が多く、状態の良い個体を見つけやすいでしょう。
スリクソンZXi アイアンシリーズとの違い

2024年11月9日に発売された ZXi が本流の現行最新モデル。
ZX MkIIから打感・初速・寛容性すべてを底上げした第3世代で、「4・5・7」の3モデル構成は引き続き踏襲されています。
主な進化ポイント
1. i-FORGED
新しい鍛造製法により、より軟らかい軟鉄でもヘッドを成形可能に。ZXi7では超軟鉄S15Cが採用され、スリクソン史上最高の打感を実現しています。
2. PUREFRAME
MAINFRAMEを進化させた新構造。バックフェース上部にコンデンス鍛造を採用し、フェース肉厚を最適化することでボール初速をさらに向上させています。
3. 番手別溝設計
番手ごとに最適なスピン量を生み出すよう溝が個別設計されました。グリーンでの止まりやすさが向上しています。
モデル別の主な変更点
| モデル | 主な変更点 |
|---|---|
| ZXi4 | 新素材ソフトステンレス採用、前作で不可だったロフト・ライ調整に対応 |
| ZXi5 | S20C軟鉄鍛造ボディ+クロムバナジウム鋼フェース、打感向上 |
| ZXi7 | 超軟鉄S15Cで打感が大幅に柔らかく、つかまりも向上 |
特にZXi4は中空構造ながら調整機能が解禁され、フィッティング対応力が大きく改善されました。
ZX MkIIから買い替える価値はあるか
買い替え価値が最も高いのは ZXi7(S15Cの打感が別物) と ZXi4(調整機能解禁) です。
ZXi5はZX5 MkIIが完成度の高い名器だったため、進化の体感には個人差があるものの、打感や調整機能を重視するなら買い替えの価値は十分にあります。

ZXiR / ZXiR HL の位置づけ(2026年新登場)

2026年に登場した ZXiR / ZXiR HL は、ZXiシリーズの後継ではなく、ZXiファミリーに追加された 新しいゲーム改善カテゴリー です。ZXi4よりさらにやさしさに振った設計で、中級〜高ハンディキャップ層を主なターゲットとしています。
新素材「i-ALLOY」が最大の特徴
ZXiRシリーズの核となるのが、スリクソンが新開発した合金「i-ALLOY」です。
- 一般的なSUS431ステンレス鋼より 柔らかく低密度
- それでいて十分な強度と耐久性を確保
- 寛容性の高い大型ヘッドながら、やわらかい打感を両立
2025年に登場したRTZウェッジの「Z-ALLOY」のアイアン版に相当する位置づけです。
なお、ラインナップは 標準モデルのZXiR と、より球が上がりやすい設計のZXiR HL の2タイプで構成されています。
番手ごとに最適化された構造
ロング〜ミドルアイアンは i-ALLOYボディ+薄いフェース でボール初速を最大化、ショート〜ウェッジは 合金一体構造 でフィーリングとコントロールを優先しています。
ラインナップは 4番(19.5°)〜サンドウェッジ(54°) を揃え、ZXi5やZXi7のショートアイアンと組み合わせるコンボセット運用も可能です。
ZXi4 とどちらを選ぶべきか
同じ”やさしさカテゴリー”でも性格が異なります。
- ZXi4:アスリート顔のぶっ飛び系、シャープな外観を保ちたい人向け
- ZXiR:見た目より中身重視、柔らかい打感とロングアイアンの上がりやすさを求める人向け
ZXi4が「シャープ顔の飛び系」、ZXiRが「中身重視のやさしさ特化」と捉えると分かりやすいでしょう。
タイプ別おすすめ|結局どれを買うべき?

ここまで読んで「自分にはどれが合うんだろう?」と迷っている方のために、タイプ別のおすすめモデルを整理します。優先順位(飛び/操作性/予算/最新性能)と現在のスイングで、最適な選択肢が変わります。
スイング・スペック別おすすめ早見表
| あなたのタイプ | おすすめモデル | 理由 |
|---|---|---|
| HS40m/s未満・ボールが上がりにくい | ZXiR or ZXi4 | やさしさと球上がりを両立 |
| HS40〜43m/s・標準スイング | ZXi5 | バランス型で汎用性が高い |
| HS43m/s以上・ダウンブロー | ZXi7 | 操作性と柔らかい打感が活きる |
| とにかく一番やさしいモデルが欲しい | ZXiR / ZXiR HL | 2026年最新のゲーム改善モデル |
| コスパ重視(性能は妥協したくない) | ZX5 MkII | 名器を型落ち価格で買える |
| 予算優先・中古でもOK | ZX5 or ZX4(初代) | 中古市場の選択肢が豊富 |
4つの選び方パターン
1. 最新性能を求めるなら → ZXi(ZXi4・5・7のいずれか)
i-FORGED・PUREFRAME・番手別溝設計を搭載した現行最新世代。打感も寛容性も過去最高水準で、長く使うなら後悔のない選択です。
2. 究極のやさしさを求めるなら → ZXiR / ZXiR HL
新素材i-ALLOYを採用した2026年新作のゲーム改善モデル。ZXi4よりさらにミスに寛容で、柔らかい打感も両立。ヘッドスピードが遅め、もしくはとにかくスコアを安定させたい人向け。
3. コスパ最優先なら → ZX MkII(特にZX5 MkII)
新品価格はZXiより数万円安く、性能差は決定的ではありません。ZX5 MkIIはツアー通算14勝以上を記録した名器で、コストを抑えつつ高い満足度を得たい人に最適です。
4. 予算をできるだけ抑えたいなら → 初代ZX世代(中古)
中古市場で状態の良い個体が豊富に見つかります。初代ZXシリーズはMkIIと性能差が小さく、初心者の初セットやベテランゴルファーの “サブセット” 用途にもおすすめです。
よくある質問(FAQ)

Q1. ZX4・ZX5・ZX7 のロフト角の違いは?
7番アイアンでZX4が28.5°、ZX5が33°、ZX7が34°です。ZX5とZX7は1°差ですが、ZX4は約5°もロフトが立っており、明確に飛び系の設計になっています。
Q2. ZX5とZX7、どっちが難しい?
ZX7のほうが操作性重視で難しめです。トップラインが薄くオフセットも少ないため、ダウンブローで打てる中上級者向け。ZX5は寛容性も備わったバランス型で、より幅広い層に対応します。
Q3. ZX MkII と ZXi、いま買うならどっち?
長く使うなら最新のZXi、コスパ重視ならZX MkIIがおすすめです。ZXiは打感(i-FORGED)と寛容性が進化していますが、ZX MkIIも完成度が高く、新品で数万円安く購入できます。
Q4. ZXシリーズの中古はどこで買える?
ゴルフパートナーなどの中古ショップ、フリマアプリ、ネット中古販売店で豊富に見つかります。特にZX5・ZX5 MkIIは流通量が多く、状態の良い個体を比較的見つけやすいです。
Q5. スリクソン ZXシリーズはコンボセットできる?
可能です。たとえばロングアイアンをZXi4にして球を上げやすくし、ショートアイアンをZXi7にして操作性を高めるといった組み合わせが定番。ZXiRもZXi5/7のショートアイアンと組み合わせるコンボ運用が想定されています。
Q6. 女性や非力なゴルファーでも使える?
ZX4・ZXi4・ZXiRはやさしさ重視の設計なので使えますが、シャフトは軽めの選択(カーボンやNS PRO 950GH neo等)が前提です。スリクソンはアスリート向けブランドなので、純粋に女性向けを求めるなら姉妹ブランドの「ゼクシオ」も候補に入れてください。
まとめ|あなたに合うスリクソン ZX シリーズの選び方

スリクソン ZX4・ZX5・ZX7 アイアンの違いと、世代を超えた選び方を解説してきました。最後に重要なポイントを整理します。
ZX4・ZX5・ZX7 を一言でいうと
- ZX4 = 飛び・寛容性重視の中空モデル(やさしく上がる)
- ZX5 = 飛びと操作性のバランス型キャビティ(万能機)
- ZX7 = 操作性・打感重視の軟鉄鍛造(中上級者向け)
「番手の数字が大きいほどやさしく、小さいほどシャープ」という原則は、ZX MkII・ZXi・ZXiRと世代が変わっても引き継がれています。
世代マップ(2026年6月時点)
- 最新性能 → ZXi(2024年)
- 究極のやさしさ → ZXiR / ZXiR HL(2026年)
- コスパ重視 → ZX MkII(2022年・型落ち中)
- 格安狙い → 初代ZXシリーズ(2020年・中古)
選択肢を絞り切れない場合は、まずバランス型のZXi5から検討する のが無難な選択です。ZXi5は3兄弟の中央に位置し、対応できるスイングの幅が最も広いモデル。HS40m/s前後の標準的なゴルファーであれば、満足度の高い1本となります。
