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「S20CとS25C、どっちにすればいいんだろう……」
ロマロ Ray CXアイアンを検討している方なら、一度はこの壁にぶつかったことがあるのではないでしょうか。見た目はまったく同じ。価格も同じ。なのになぜ2種類あるのか、そしてどちらが自分に合うのかが、なかなかわからない。
しかも、近くに試打できるショップがない方にとっては「打って確かめる」という選択肢すら取れないことも多いですよね。
この記事では、そんな悩みに正面から向き合います。
S20CとS25Cの違いを素材レベルから丁寧に解説したうえで、実際に打ったときの感触の差・市場での人気の理由・そしてあなたのゴルフスタイルにはどちらが合うかを、できるだけわかりやすくお伝えします。試打なしで決める必要がある方にも、判断できるような内容にまとめました。
この記事でわかること
- S20C・S25Cという名前の意味と素材の正体
- 芯を外したとき・芯に当たったとき・真芯を食ったとき、それぞれの打感の違い
- なぜ市場ではS20Cが人気なのか、S25Cが向いているのはどんな人か
- あなたのスタイルにはどちらが合うか
- 試打なしで決める場合の判断方法
そもそもS20C・S25Cって何? まず素材の正体を理解する
「S20Cって、なんか数字が並んでいてよくわからない」——そう感じている方も多いと思います。でも実は、この名前にはちゃんとした意味があって、理解するととても簡単です。
S・数字・Cそれぞれが意味すること
まず名前を分解してみましょう。
SはSteel(スチール=鉄)、CはCarbon(カーボン=炭素)、そして真ん中の数字が炭素の含有率の目安を表しています。
- S20C:炭素が約0.2%含まれている鉄(正式には0.18〜0.23%)
- S25C:炭素が約0.25%含まれている鉄(正式には0.22〜0.28%)
違いはたったこれだけです。炭素の量が少し違う、2種類の鉄ということになります。
ではなぜ炭素の量が違うと打感が変わるのでしょうか。鉄は炭素の含有量が少ないほど柔らかくなる性質があります。つまりS20Cのほうが炭素が少ない=より柔らかい鉄、S25Cのほうが炭素がやや多い=少し硬さとソリッド感がある鉄ということになります。
数値の差はわずかですが、鍛造アイアンの世界ではこのわずかな差が、インパクトの瞬間に手に伝わる感触として明確に現れてきます。
| 項目 | S20C | S25C |
|---|---|---|
| 炭素含有率 | 0.18〜0.23% | 0.22〜0.28% |
| 鉄の硬さ | 柔らかめ | やや硬め |
| 打感の方向性 | 吸いつく・包まれる感覚 | 柔らかさの中にソリッド感 |
| 打球音の特性 | 低めの周波数・丸みのある重厚な音 | 響きが長く濁りのないクリアな音 |
なぜロマロは同じクラブに2種類の素材を用意したのか
ゴルフクラブの世界で「同じモデルを素材違いで2種類展開する」というのは、実はとても珍しい試みです。三浦技研が限定モデルで純鉄素材を使うことはありますが、通常ラインナップで2種類を常時選べるようにしているブランドはほとんどありません。
ロマロがこの設計にした理由は、「打感は数値で測れない、だから自分で選ばせる」というコンセプトにあります。
ロマロはAI-ONEを活用して素材や構造による「打感」「打音」の研究に着手し、良いと感じる音の高さや響きに打感を組み合わせてCXアイアンに相応しい高品質な2つの軟鉄を厳選しました。 つまり最初から「どちらが正解」ではなく、「あなたの感性で選んでください」というメッセージが込められているんです。
これはロマロというブランドの誠実さを示すエピソードだと思います。「どちらも良いクラブだから、あとはあなた次第」と正直に言えるメーカーは、それだけ自分の製品に自信があるということです。
打感の違いを言語化する
素材の違いは理解できた。でも結局、実際に打ったときに何がどう違うのか——ここが一番知りたいところですよね。
競合サイトを見ると「S20Cは柔らかい、S25Cはソリッド感がある」という説明で終わっているものがほとんどです。でもそれだけではイメージが湧きません。ここでは3つの場面に分けて、できるだけリアルに言語化してみます。
S20Cの打感——「2種類の感触」と安定した心地よさ
S20Cの打感には、大きく2種類の感触があります。
芯を外したとき——想像よりずっとやさしい感触が返ってきます。「あ、外した」という感覚はあるものの、不快な振動や痛みがほとんどありません。芯のエリアが広く感じられるので、「これで外したのか」という驚きを感じる方も多いです。
芯に当たったとき——フェースに吸いつくような密着感で心地よい打感 が残ります。ボールがフェースにじんわりと乗っかってから飛び出すような感覚で、インパクトの瞬間が少しだけゆっくり感じられます。「包まれる」という表現がぴったりです。
S20Cの特徴は、どこに当たっても常に安定して心地よいという点です。打感の種類が2つしかないぶん、良くも悪くも一定のやさしさが続きます。コースでのストレスが少なく、「打つたびに気持ちいい」と感じられるアイアンです。
S25Cの打感——「3段階の感触」と真芯だけの別格体験
S25Cの打感は、3段階に分かれています。ここがS20Cとの最大の違いです。
芯を外したとき——S20Cよりも少し明確に「外した」というフィードバックが返ってきます。不快というわけではありませんが、S20Cほどのやさしさはありません。
芯に当たったとき——柔らかさの中にソリッド感が混じります。S20Cより少し「押し込む」ような感触があり、インパクトの情報量が多いです。
真芯を食ったとき——ここがS25C最大の魅力です。柔らかさと弾き感が同時に手に伝わる、他のアイアンではなかなか味わえない別格の打感があります。「これだ」と感じる瞬間で、この感触を一度体験すると病みつきになる方が多いです。
S25Cは打感の「報酬」が大きいアイアンです。真芯を捉えたときの快感が突出しているぶん、それを目指す練習のモチベーションにもなります。
打音の違い——音でも選べる
打感は手だけでなく、耳でも感じるものです。
S20Cは音からも伝わる重厚感があり、S25Cは音の響きが長く濁りのない打球音が特徴です。
具体的には、S20Cは低めの周波数で丸みのある音、S25Cはクリアで余韻の長い音です。どちらが好きかは完全に好みの問題ですが、実は打音の好みと打感の好みは連動していることが多いです。「重厚でどっしりした音が好き」という方はS20C、「澄んだクリアな音が好き」という方はS25Cを好む傾向があります。
市場ではS20Cが人気——でもS25Cが向いている人がいる
実際の市場での人気はS20Cが上回っています。複数のショップスタッフの声でも「問い合わせはS20Cが多い」という傾向が見られます。ではなぜS20Cが選ばれやすいのか、そしてS25Cが向いているのはどんな人なのかを整理します。
なぜS20Cが人気なのか——「易しさ」が支持される理由
S20Cが支持される理由は明快です。芯を外したときのやさしさとストレスのなさが、幅広いゴルファーのニーズに合致しているからです。
コースでは、練習場のように毎回完璧なインパクトができるわけではありません。ラフからのショット、傾斜のあるライ、プレッシャーのかかる場面——そういった状況で「多少外しても気持ちよく打てる」安心感が、S20Cの最大の魅力です。
「打感にこだわりはないが、軟鉄鍛造の柔らかさを味わいたい」「コースでストレスなく使えるアイアンが欲しい」という方には、S20Cがそのまま答えになります。
S25Cが向いているのはこんな人
一方でS25Cは、芯を外したときの感触がS20Cより明確で、真芯を食ったときには柔らかさと弾き感が同居する別格の打感 が味わえます。この特性が刺さるのは次のような方です。
打感の違いを楽しみたい方・スウィングの精度を上げていきたい方・マッスルバックから移行したが物足りなさを感じた方——こういった方にとって、S25Cの「3段階の感触」はゴルフの楽しさを一段上に引き上げてくれます。また「真芯を狙う練習」のフィードバックツールとしても優れており、上達のモチベーションにもなります。
タイプ別 選び方チャート
ここまで読んでいただいた方なら、どちらが自分に近いかイメージできてきたと思います。最後に、タイプ別の推奨をはっきりお伝えします。
S20Cをおすすめする方
- コースで安心感を最優先にしたい
- 打感より飛距離・方向性・スコアを重視している
- ロマロを初めて使う・軟鉄鍛造を初めて試す
- アベレージ〜中級者でやさしさを求めている
- 「毎回気持ちよく打てる」安定感が欲しい
S25Cをおすすめする方
- 打感の違いを楽しみたい・感性でクラブを選びたい
- マッスルバックや軟鉄鍛造の経験があるが物足りなさを感じた
- スウィングの精度を高める練習ツールとして使いたい
- 中上級者・競技志向でフィードバックの多いクラブを求めている
- 「真芯を食ったときの快感」に価値を感じる
| タイプ | S20C | S25C |
|---|---|---|
| コース重視・安心感優先 | ◎ | △ |
| 打感へのこだわりあり | ○ | ◎ |
| 初めての軟鉄鍛造 | ◎ | △ |
| 中上級者・競技志向 | ○ | ◎ |
| 練習でのフィードバック重視 | △ | ◎ |
試打できない場合の判断方法
「近くにロマロを置いているショップがない」「試打する時間が取れない」——そんな方のために、試打なしで判断する方法をお伝えします。
今使っているアイアンの「打感への不満」で逆算する
実は、今使っているアイアンへの満足度が、そのまま判断材料になります。
今のアイアンの打感に満足している方——現状の打感が好きなら、より柔らかくやさしい方向への変化を求めているはずです。S20Cがその期待に応えてくれます。
今のアイアンで打感が物足りないと感じている方——「もっとフィードバックが欲しい」「真芯を捉えたときの気持ちよさが少ない」と感じているなら、S25Cの3段階の感触があなたの求めているものに近い可能性が高いです。
| 今のアイアン | 推奨 |
|---|---|
| キャビティ系(やわらかい打感が好き) | S20C |
| 中空アイアン(もう少し情報が欲しい) | S25C |
| 軟鉄鍛造マッスルバック(物足りなかった) | S25C |
| 軟鉄鍛造キャビティ(十分満足) | S20C |
迷ったときの「最後の一手」
それでも迷う方には、シンプルにこう伝えます。
「迷ったらS20Cを選んでください。」
市場での人気・工房スタッフの推奨・口コミの総数——すべての観点でS20Cが上回っており、幅広いゴルファーに合いやすい設計です。外れのない選択という意味でS20Cは確実な答えです。
ただし一つだけ例外があります。
「打感を語れるゴルファーになりたい」という気持ちが少しでもあるなら、S25Cを選んでみてください。
真芯を食ったときの別格の感触を体験すると、ゴルフへの向き合い方が少し変わります。その経験に価値を感じられる方にとって、S25Cは長く使い続けたいアイアンになるはずです。
よくある質問(FAQ)
Q. S20CとS25Cで価格は同じですか?
はい、同じ価格で販売されています。5番〜PWの6本セットで171,600円(税込)、4番は単品28,600円(税込)です。素材が違っても価格差はありません。
Q. どちらが飛距離が出ますか?
飛距離に大きな差はありません。ロフト・ヘッド形状・重心設計はS20C・S25Cともに共通です。飛距離よりも打感・打音の違いを基準に選ぶのが正解です。
Q. シャフトはどちらも同じですか?
はい、標準シャフトは両モデルともN.S.PRO 950GH neo(S)が装着されています。シャフト選びで悩む必要はなく、純粋に素材の好みで選んでいただけます。
Q. 後から素材だけ変えることはできますか?
ヘッドごとの交換になるため、実質的には買い直しになります。だからこそ、この記事を参考に最初の選択を慎重に行うことをおすすめします。
Q. 三浦技研の純鉄と比べてどうですか?
三浦技研の純鉄(S15C)はS20Cよりさらに炭素含有量が少なく、業界最高水準の柔らかさと言われています。打感の柔らかさだけを追求するなら三浦技研に軍配が上がりますが、ロマロ Ray CXは重心設計・弾道の高さ・飛距離性能を同時に実現している点が異なります。「打感も飛距離も妥協したくない」という方にはロマロがおすすめです。
あなたはS20C・S25C、どちらを選びますか?
この記事の内容を一言でまとめます。
S20Cは「安心・やさしさ・ストレスフリー」を求める方のアイアンです。どこに当たっても気持ちよく、コースでの安心感を最優先にしたい方に向いています。
S25Cは「打感の探求・成長・真芯の報酬」を求める方のアイアンです。真芯を食ったときの別格の感触が、ゴルフへの向き合い方を変えてくれます。
どちらを選んでも、Ray CXの基本性能——美しいヘッド形状・弾道の高さと飛距離の両立・ソールの抜けの良さ——はまったく同じです。後悔しない選択ができるよう、この記事が少しでも役立てば嬉しいです。
記事まとめ
- S20CとS25Cの数字は炭素含有率の目安で、炭素が少ないS20Cのほうがより柔らかい鉄になる。
- ロマロが2種類の素材を用意したのは「打感は数値で測れない、だから自分で選ばせる」という設計思想から生まれている。
- S20Cは芯を外しても不快感が少なく、芯に当たるとフェースに吸いつくような感触が続く「安定した心地よさ」が特徴。
- S25Cは芯を外したとき・芯に当たったとき・真芯を食ったときで感触が3段階に変わり、真芯だけに現れる別格の打感がある。
- S20Cは重厚で丸みのある打音、S25Cは響きが長くクリアな打音で、打感の好みと打音の好みは連動していることが多い。
- 市場ではS20Cが人気で、芯を外したときのやさしさとストレスのなさが幅広いゴルファーに支持されている。
- S25Cが向いているのは打感の違いを楽しみたい中上級者や、真芯を狙う練習のフィードバックとして活用したい競技志向の方。
- 価格・ロフト・シャフト・ヘッド形状はS20C・S25Cで完全に同じなので、純粋に打感と打音の好みだけで選んでよい。
- 試打なしで決める場合は今のアイアンへの満足度で逆算し、物足りなさを感じているならS25C、満足しているならS20Cが目安になる。
- 迷ったらS20Cが外れのない選択だが、「打感を語れるゴルファーになりたい」という気持ちがあるならS25Cが向いている。
